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税務・会計

法人化後の会計ソフト比較|freee 法人 vs マネーフォワード vs 弥生

freee 会計法人・マネーフォワードクラウド会計・弥生会計オンラインを、料金・機能・連携・サポートで比較し、法人規模別の最適解を提示。

公開: 2026/4/27本記事には広告 (PR) を含みます

この記事で分かること

  • 法人向け会計ソフト 3 強(freee 法人 / マネーフォワード / 弥生)の本質的な違い
  • 「料金 / 機能 / 連携 / サポート / 移行性」5 軸での詳細比較
  • マイクロ法人 / 中小法人 / 中堅法人ごとの推奨プラン
  • 個人事業から法人化するときの 移行コスト とデータ引き継ぎ
  • 失敗例 4 つ:プラン選択ミス・移行データ欠損・電帳法対応漏れ・税理士非対応
  • FAQ:弥生デスクトップ vs クラウド・税理士連携・無料試用・解約 など 7 問
  • 電子帳簿保存法・インボイス制度への 3 社対応状況

当記事は各サービス公式情報(2026 年時点)と JIIMA 認証情報を参照したリサーチベース解説です。料金・プランは変動しますので最新は各公式をご確認ください。具体的な選定は無料試用で実機検証することを推奨します。

5 秒で結論

  • 簿記初心者・1 人法人で自動化最大化: freee 会計(法人)
  • 簿記知識あり・成長見越して中堅機能も: マネーフォワードクラウド会計
  • 既存の税理士が弥生だけ対応 / デスクトップ前提: 弥生会計

3 社とも品質は高く、どれを選んでも実務上の致命的な失敗にはなりません。差は 「思想」「運用スタイル」 にあります。

マイクロ法人 最安プランの年額比較
弥生会計オンライン セルフ
27800円
freee ミニマム
28560円
MF スモール
35760円
税抜目安。最安プランで足りるケースが多い(機能要件は要確認)出典: 本記事(2026年時点)

法人会計ソフトの 3 強

サービス提供元上場区分強み
freee 会計(法人)freee 株式会社東証グロース簿記知識が浅くても使いやすい / 一気通貫の自動化
マネーフォワードクラウド会計マネーフォワード東証プライム中堅以上向け機能が厚い / 銀行 API 連携最多級
弥生会計オンライン / 弥生会計 24弥生株式会社非上場(KKR 傘下)老舗・税理士流通量最大 / デスクトップ版が現役

クラウド会計の市場シェアでは freee と MF が拮抗、デスクトップを含めた累計利用社数では弥生が圧倒的、というのが現状の構図です。

5 軸比較

1. 料金(2026 年時点・税抜目安)

マイクロ法人想定(最安プラン)

項目freee ミニマムMF スモール弥生会計オンライン セルフ
料金体系月額 2,380 円〜月額 2,980 円〜年額 27,800 円〜
年額換算約 28,560 円約 35,760 円約 27,800 円
メールサポートありありあり
チャットサポートありありプラン依存
電話サポート上位プランのみ上位プランのみベーシック以上で標準装備

中小法人想定(ミドルプラン)

項目freee ベーシックMF ビジネス弥生会計オンライン ベーシック
料金体系月額 4,780 円〜月額 4,980 円〜年額 33,200 円〜
年額換算約 57,360 円約 59,760 円約 33,200 円

「給与計算」「請求書発行」「経費精算」を別契約にするか統合プランで取るかで総額がブレます。マイクロ法人は最安プランで足りるケースが多い。

詳細料金は 法人会計ソフト比較ページ を参照。

2. UI と思想

項目freeeMF弥生
設計思想「経理を知らなくても使える」「会計知識前提で効率化」「簿記の標準を踏襲」
仕訳画面取引登録ベース仕訳帳ベース仕訳帳ベース
学習コスト低いやや高いやや高い
カスタマイズ性やや低い高い高い(特にデスクトップ)

freee は「借方 / 貸方」をユーザーから隠す設計。MF・弥生は逆に簿記をそのまま使うので、簿記 3 級レベルの知識があれば透明感があります。

3. 自動仕訳・銀行連携

連携カテゴリfreeeMF弥生
銀行口座 API約 1,500 機関業界最多級 約 2,500 機関スマート取引取込で対応
クレジットカード充実充実標準的
電子マネー / 決済充実充実標準的
EC / POS標準的充実やや弱い
AI 仕訳の学習数日で精度安定ルール柔軟性が高いやや控えめだが安定

口座 / カードを多数持つ法人は MF の連携対応金融機関数が効きます。freee は数より「自社プロダクト連携」の統合度で勝負。弥生は「API 連携機能はあるが、ローカル取込との併用前提」の運用が現実的。

4. 決算書・申告対応

  • freee:法人決算書の自動生成 → freee 申告 で電子申告まで一気通貫
  • MF:決算書出力可、申告は MF クラウド税務・会計 または別途対応の税理士
  • 弥生:決算書 + 弥生会計デスクトップ(プロフェッショナル等)で申告書まで作成可

申告まで 1 つで完結したいなら freee。税理士に申告を依頼する前提なら MF・弥生も選択肢。

5. インボイス・電子帳簿保存法対応

項目freeeMF弥生
インボイス(適格請求書発行)対応対応対応
適格請求書発行事業者番号の有効性チェック対応対応対応
電帳法 電子取引データ保存対応対応対応
電帳法 スキャナ保存対応(プラン依存)対応(プラン依存)対応(プラン依存)
JIIMA 認証取得済取得済取得済

3 社とも 2024 年 1 月の電帳法完全義務化と 2023 年 10 月のインボイス制度にフル対応済。新規導入なら制度対応で迷う必要はなく、機能を有効化しているか だけが論点です。

サポート品質

項目freeeMF弥生
メール / チャットプランで差プランで差プランで差
電話サポート上位プランのみ上位プランのみベーシック以上で標準
認定アドバイザー数全国 5,000 名超全国 9,000 名超全国 12,000 名超(PAP 会員)
ヘルプセンター動画コンテンツ豊富テキスト中心テキスト中心 + サポート電話
学習動画充実充実充実

電話サポートを重視するなら弥生。動画で学びたいなら freee。税理士選びの自由度では弥生 PAP 会員が最多。

個人事業からの移行しやすさ

移行元 → 移行先難易度公式サポート
freee 個人 → freee 法人★(容易)公式移行ガイドあり
MF クラウド確定申告 → MF クラウド会計★(容易)同一アカウントで切替
やよいの青色申告 → 弥生会計★(容易)データ移行ツールあり
弥生 → freee★★★(要工数)freee 側に乗り換え専用ツールあり
弥生 → MF★★★(要工数)MF 側に乗り換えサポートあり
freee ↔ MF 相互★★★(要工数)公式ツールなし、CSV 手動

個人時代に使っていたシリーズで揃えるのが移行コスト最小。他社からの乗り換えは 期首から移行 が鉄則です(期中だと試算表が合わなくなる)。

マイクロ法人 / 中小 / 中堅 ごとの推奨

マイクロ法人(役員 1 人 / 取引少)

  • freee ミニマム または MF スモール
  • 簿記初心者なら freee、中級者以上なら MF
  • 弥生はデスクトップ前提のワークフローが合う人 / 既存の税理士が弥生指定の場合
  • 月額 2,380〜2,980 円のレンジ

中小法人(従業員数名 / 月仕訳 100 件以上)

  • freee ベーシック または MF ビジネス
  • 給与計算 / 経費精算 / 請求書発行を統合できるかで決める
  • freee の方が「全部 freee で完結」させやすい
  • 月額 4,780〜4,980 円のレンジ

中堅以上(従業員 10 人以上 / 部門別管理が必要)

  • MF クラウド会計 + 各種 MF オプション
  • 部門会計や予算管理など中堅向け機能は MF が一歩リード
  • 弥生の上位プラン(弥生会計プロフェッショナル等のデスクトップ)も候補
  • 月額 1〜3 万円のレンジ

結論:迷ったら

  • freee 法人: 経理の専任がいない / 簿記知識浅い / 全部一つで済ませたい
  • マネーフォワード: 銀行口座が多い / 中堅まで成長予定 / 経理担当者がいる
  • 弥生: 既に弥生でやっている税理士に頼む / 電話サポートが必要 / デスクトップで腰据えて使いたい

マイクロ法人で迷ったら freee と MF を 1 ヶ月並行試用 して触り心地で決めるのが最短経路。両社ともクレジットカード登録不要のキャンペーンがあります。

ありがちな失敗例

失敗 1: 最安プランを選んだら必要機能が足りない

「マイクロ法人だから最安で十分」と契約後、以下が必要になって上位プランへ変更:

  • 電子帳簿保存法のスキャナ保存機能:ミニマム / セルフでは制限ありの場合あり
  • 複数ユーザー対応:税理士に閲覧権限を渡したいが、最安プランは 1 ユーザー固定
  • 部門管理 / プロジェクト管理:マイクロ法人でも複数事業を分けるなら必須
  • インボイス受領管理:取引先の登録番号一括チェック機能が上位プランのみ

対策:契約前に 「税理士アクセス」「電帳法スキャナ保存」「複数ユーザー」「インボイス受領管理」 が含まれるプランかをチェックリスト化。1 年契約より月額契約から始めて、必要機能が見えてから年額にする方が安全。

失敗 2: 他社からの移行データが欠損

弥生 → freee/MF や、freee ↔ MF の乗り換え時に発生:

  • 勘定科目体系の差異:弥生独自の科目を freee/MF に移行する際、対応科目がない / 別名で取り込まれる
  • 期首残高の不整合:移行年度の期首残高を手動入力しないと、損益計算書の累計が合わなくなる
  • 税区分のズレ:消費税の課税区分(課税・非課税・不課税・対象外)の対応が完全一致しない
  • 固定資産台帳:減価償却計算の累計値が引き継がれない

対策

  • 移行前に 必ず CSV バックアップ を取得
  • 移行後は 試算表を 1 期分通しで突合
  • 事業年度の 期首から移行 (期中移行は試算表が合わない)
  • freee の弥生乗り換え専用ツール / MF の乗り換えサポートを活用

失敗 3: 電子帳簿保存法対応漏れで税務調査リスク

2024 年 1 月から完全義務化された電子帳簿保存法(電帳法)に未対応のままだと、税務調査で青色申告承認取消のリスク。

  • 電子取引データの保存方法:メール添付の請求書を PDF + 検索可能な状態で保存 する義務(紙印刷だけでは NG)
  • タイムスタンプ or 訂正・削除履歴:改ざん防止措置が必須
  • 検索機能:取引日・金額・取引先で検索できる状態が必須

3 社とも電帳法対応の標準機能を持っていますが、機能を有効化していない だけのケースが多い。契約直後に「電帳法対応設定」をオンにする運用が必須。

対策

  • 契約直後に「電帳法対応設定」を ON
  • JIIMA 認証取得ソフトかを公式サイトで確認
  • 月初に「先月分の電子取引データが全て保存されているか」を確認するチェックリスト

失敗 4: 依頼予定の税理士が対応していなかった

会計ソフトを契約した後で「税理士に依頼しよう」と思ったら、依頼候補の税理士事務所が freee 認定アドバイザーではなかった、というケース。

  • 弥生指定の税理士に freee/MF データを渡すと、税理士側で再入力が発生し顧問料が上乗せされる
  • freee 認定アドバイザーに弥生データを渡しても同様
  • 「両方対応」を謳う事務所でも、メイン取扱と差で対応品質が変わる

対策

Q&A:読者からの疑問

Q1. 弥生はデスクトップ版とクラウド版どちらが良いですか?

A. 法人化したばかりで使うなら クラウド版(弥生会計オンライン) が現実解です。

項目弥生会計オンライン(クラウド)弥生会計 24(デスクトップ)
機能の豊富さ標準的最も豊富
料金年 27,800 円〜年 44,000 円〜 + 「あんしん保守サポート」
端末どこからでもアクセスインストール端末のみ
自動仕訳・API 連携対応やや弱い(スマート取引取込)
税理士の流通量増加中最多

クラウドの利便性を取るなら弥生会計オンライン、機能の深さや税理士の流通量を取るならデスクトップ版(弥生会計 24 / プロフェッショナル)。

Q2. 税理士に依頼する場合、どのソフトが対応しやすいですか?

A. 認定アドバイザー数では:

  1. 弥生 PAP 会員(全国 12,000 名超)
  2. MF 公認メンバー(全国 9,000 名超)
  3. freee 認定アドバイザー(全国 5,000 名超)

数だけ見ると弥生ですが、クラウド完結の税理士事務所は freee/MF の方が多い傾向。「在宅で完結したい」なら freee/MF、「地方で実績重視」なら弥生も選択肢。

Q3. 個人事業の確定申告データを引き継げますか?

A. 同じシリーズ内なら引き継ぎ可能

  • freee 個人 → freee 法人:プラン変更で連続性維持
  • MF クラウド確定申告 → MF クラウド会計(法人):同様
  • やよいの青色申告 → 弥生会計:データ移行ツールあり

他社シリーズへの乗り換え は CSV エクスポート → インポートが必要で、勘定科目の手動マッピングが発生します。

Q4. 無料試用はありますか?

A. 3 社とも 1 ヶ月無料 で全機能試用可能。

  • freee:1 ヶ月無料、クレジットカード登録不要キャンペーンあり
  • MF:1 ヶ月無料、同上
  • 弥生:弥生会計オンライン セルフプランは 初年度無料(条件あり)

迷ったら 両方同時に試用 して触ってから決めるのが確実。

Q5. 解約はいつでもできますか?データはどうなりますか?

A. 3 社とも月単位 / 年単位で解約可能。年契約で残期間がある場合は返金なし。

解約後のデータ:

  • freee:解約後 30 日間はデータ閲覧可能、その後削除
  • MF:解約後 60 日間はデータ閲覧可能、その後削除
  • 弥生:データバックアップ機能を使って事前にローカル保存可能

解約前に必ず CSV / PDF で全データをバックアップしてください。試算表・総勘定元帳・仕訳帳の 3 つは最低限保存。

Q6. 給与計算や経費精算は別契約ですか?

A. 3 社とも 会計ソフトとは別プロダクト として提供されています。

カテゴリfreeeMF弥生
給与計算freee 人事労務MF クラウド給与やよいの給与計算
経費精算freee 経費精算MF クラウド経費やよいの経費精算
請求書発行freee 請求書MF クラウド請求書Misoca(弥生グループ)

マイクロ法人(役員 1 人)なら手動でも対応可。複数役員 / 従業員雇用するなら給与計算は必須。3 社とも会計とのデータ連携は標準機能。

Q7. クラウド会計に対応していない税理士事務所は避けるべきですか?

A. マイクロ法人なら避けるべき です。

  • 紙 / FAX でのデータ受け渡しは月次のラグが大きい
  • 月次決算が翌月末になる事務所もある
  • リアルタイムな経営判断ができない

ただし税務調査対応・税法解釈などで実績が高い事務所はクラウド非対応でも価値があるケースあり。詳しくは 税理士の選び方 を参照。

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要点の振り返り

  • 法人会計ソフトの 3 強は freee / MF / 弥生
  • マイクロ法人は freee ミニマムMF スモール が現実解、弥生はデスクトップ運用希望者向け
  • 個人事業時代と同じシリーズに揃えると移行コストが最小
  • 3 社とも電帳法・インボイス対応済、機能を有効化しているかが論点
  • 失敗例 4 つ(プラン選択ミス・移行欠損・電帳法漏れ・税理士非対応)は予防可能
  • 税理士候補の取扱ソフト → ソフト選定 の順序がベスト

参考にした公式情報