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税務・会計

税理士の相場はマイクロ法人でいくら? 顧問料の内訳と節約術

マイクロ法人の顧問料相場 (月 2-5 万円・決算 10-20 万円) の内訳と、料金を抑えるためのプラン選択・スポット契約の使い分け方を解説。

公開: 2026/4/27本記事には広告 (PR) を含みます

結論から先に:この記事の要点

  • マイクロ法人の税理士顧問料の相場(月 2〜5 万円・決算 10〜20 万円)
  • 顧問料に含まれるもの・別料金になりやすいもの(料金体系の根拠)
  • 料金を抑える 5 つの具体策(節約効果の年換算込み)
  • 「契約しない」という選択肢の現実性とリスク評価
  • 自治体・業種別の料金水準(地域差・業界別)
  • 失敗例 4 つ(曖昧な見積もり・サービス範囲外請求・解約難航・自力選択の税務調査)
  • FAQ:顧問→スポット切替・配偶者役員追加・税務調査時請求・記帳代行 など

当記事は日本税理士会連合会・税理士マッチング各社の公開料金表・国税庁公式情報を参照したリサーチベース解説です。実際の見積もりは複数事務所から取得することを推奨します。

税理士料金が自由化されている事実

日本税理士会連合会は 2002 年に税理士報酬規定を廃止 したため、税理士料金は完全自由化されています。 そのため事務所ごとに料金が大きく異なり、同じサービス内容でも 最大 3 倍の差 が生じることがあります。

平成 14 年(2002 年)4 月、独占禁止法等の観点から、税理士業務報酬規定は廃止されました(日本税理士会連合会公式情報)。

このため、相見積もりが必須の世界です。

税理士料金のプラン別 年額合計(マイクロ法人)
ライト(決算スポット)
20万円
ベーシック
40万円
スタンダード
65万円
月次面談付き
98万円
マイクロ法人の現実的な落ち着き先は年30〜50万円が中央値出典: 本文の料金表(年額合計の中央値)

マイクロ法人の顧問料 相場

プラン月額顧問料決算料年額合計
ライト(決算スポットのみ)-15〜25 万円15〜25 万円
ベーシック1.5〜3 万円10〜15 万円28〜51 万円
スタンダード3〜5 万円15〜20 万円51〜80 万円
月次面談付き5〜8 万円15〜25 万円75〜121 万円

マイクロ法人(役員 1 人 / 取引数少)の現実的な落ち着き先は 年 30〜50 万円 が中央値。

地域別の相場感

地域月額顧問料の中央値
東京 23 区3〜5 万円
関東圏(千葉・神奈川・埼玉)2.5〜4 万円
関西圏(大阪・京都・兵庫)2.5〜4 万円
名古屋・福岡など主要都市2〜3.5 万円
地方都市1.5〜3 万円

地方ほど料金は下がるが、その分対応税理士の選択肢も少なくなる傾向。 オンライン完結の事務所を選べば、地域差を活かして低単価事務所と契約することも可能。

顧問料に含まれるもの

一般的な顧問契約の標準範囲:

  • 月次の仕訳チェック / 質問対応(メール・チャット)
  • 試算表のレビュー
  • 年末調整(法人として必要なもの)
  • 決算 / 法人税申告(決算料に含まれる場合と別請求の場合あり)
  • 税制改正情報の提供
  • 法人税基礎の相談(経費判断・科目相談)

別料金になりやすいもの

項目追加料金目安該当する根拠
給与計算(従業員あり)月 1,000〜3,000 円 / 人労基法・所得税法
年末調整(従業員分)1〜3 千円 / 人所得税法 第 190 条
法定調書 / 償却資産税申告5,000〜15,000 円地方税法 第 393 条
消費税申告5〜10 万円 / 年消費税法 第 45 条
源泉所得税 / 住民税の納付管理月 2,000〜5,000 円所得税法 第 183 条
税務調査立会日当 5〜10 万円(顧問契約に含む事務所もあり)
融資相談 / 事業計画書作成別途見積(税理士業務外、コンサル料)
電子帳簿保存法対応サポート5〜15 万円 / 初回電帳法 第 7 条
インボイス登録サポート1〜3 万円 / 初回消費税法 第 57 条の 2

「月額のみ」と表示されていても、実際には決算料 + 上記のオプションが乗ることがほとんど。年額換算で見積もるのが鉄則

実例:年商 1,500 万円マイクロ法人の総額試算

項目金額
月額顧問料(記帳代行込み)月 3 万円 × 12 = 36 万円
決算料15 万円
消費税申告(インボイス登録済の場合)8 万円
年末調整(代表者 1 人分)3 千円
償却資産税申告1 万円
総額約 60 万円 / 年

「月額 3 万円だから年 36 万円」と思っていると、実際は +24 万円 の追加が発生します。

料金を抑える 5 つの具体策

1. 月次面談を「必要時のみ」に変える(年 12〜20 万円減)

毎月 30〜60 分の面談を必須にしている事務所は単価が高い。 チャット中心 / 必要時のみ面談に切り替えると 月 1〜2 万円下げられる ことが多い(年 12〜24 万円減)。

2. クラウド会計を自分で運用する(年 12〜18 万円減)

freee / MF を自分で回し、税理士には「最終チェックと決算」だけを依頼する。 記帳代行を外すだけで 月 1〜1.5 万円 下がるのが一般的(年 12〜18 万円減)。

3. 決算スポット契約に切り替える(年 20〜40 万円減)

取引数が月 30 件以下なら顧問契約は過剰なことが多い。 決算時のみ 15〜25 万円のスポット契約に切り替えると 年 20〜40 万円 浮く。

4. 相見積もりを取る(年 6〜12 万円減)

税理士マッチング経由で 3〜5 社から相見積もりを取ると、月 1〜2 万円のレンジで競争原理が働く。 特に 税理士マッチング比較 で挙げた 5 サービス(税理士ドットコム / 税理士紹介エージェント / 税理士紹介ネットワーク / ミツモア / 比較ビズ)の併用が効きます。

5. 業種特化型・マイクロ法人特化型の事務所を選ぶ(年 8〜15 万円減)

「マイクロ法人専門」「IT フリーランス専門」を謳う事務所は、定型化が進んでいるため料金が抑えめ。 大手総合事務所より 2〜3 割安いことが多い。

「契約しない」選択肢の現実性

自力決算は可能か?

法律上は可能。実務上は次が必要:

  • 簿記 3 級以上の知識
  • クラウド会計の操作習熟
  • 法人税申告書(別表 1〜16)の作成知識
  • e-Tax での電子申告

freee / MF の 申告ソフト(freee 申告 / MF 法人税)を使えば、簿記知識ある人なら自力で完結できる。

自力で行く場合のリスク

  • 別表 4 / 別表 5 の判定ミスで税務リスク
  • 税務調査で対応できる人が自分しかいない
  • 改正情報のキャッチアップを自分でやる必要
  • インボイス・電帳法対応の判断ミス

「節約 20〜40 万円 / 年」と「ミス時の追徴・調査負担」を天秤にかけて判断。 取引が単純で年 100 件以下なら自力 + 申告ソフトでも回るが、不安なら チャット相談プラン(月 5,000〜1 万円) を併用するのが安全策。

マイクロ法人にとっての推奨ライン

状況推奨プラン年間想定費用
年商 1,000 万円未満 / 取引月 30 件以下決算スポット15〜25 万円
年商 1,000〜3,000 万円顧問契約ベーシック30〜50 万円
年商 3,000 万円超 / 従業員ありスタンダード50〜80 万円
税務調査リスク高い業種月次面談付き75 万〜

注意したいNGパターン

失敗 1: 「月額 2 万円」だけ見て契約 → 年額 60 万円超に

「月 2 万円」のキャッチに引かれて契約。実際には決算料 15 万円 + 消費税申告 8 万円 + 給与計算 + 年末調整で 年 60 万円超。 当初想定の 24 万円から 2.5 倍の支払いに。

対策:契約前に 年額の上限見積 を文書で確定。「決算料・消費税申告・給与計算・調査立会いを含む全額」を質問。

失敗 2: サービス範囲外請求で揉める

「これは別料金です」と請求が頻発。配偶者役員追加(5 万円)・iDeCo 加入相談(3 万円)・ふるさと納税相談(5 千円 / 件)など、項目別に都度請求される。

対策:契約書の「業務範囲」と「別料金一覧」を契約前に確認。曖昧な範囲は明文化を依頼。

失敗 3: 解約予告期間 6 ヶ月で詰まる

「合わない」と感じて解約申請したら、契約書の解約予告期間が 6 ヶ月 で、その間料金が発生し続ける。

対策:契約前に 解約条項を確認。3 ヶ月予告 + データ無償返却が安全水準。長すぎる予告期間は要交渉。

失敗 4: 自力決算で税務調査時に対応できず

3 年自力決算で 90 万円節約 → 4 年目に税務調査で別表計算ミスが発覚 → 過少申告加算税 20 万円 + 延滞税 + 追加納税 80 万円で 節約効果が消失

対策:少なくとも チャット相談プラン(月 5,000〜1 万円) を併用して、判断を都度確認できる体制に。完全自力は単純取引のみ。

よくある質問

Q1. 顧問契約から決算スポット契約に切り替えできますか?

A. 可能ですが事務所の同意が必要。事務所側は安定収入が減るため、難色を示すことが多い。

  • 期中での契約変更は事業年度の途中になり、月次データの整理が必要
  • 期末に合わせて切り替えるのが揉めにくい
  • 契約書の解約条項を確認、申告期間を満たして円満解約が理想

Q2. 配偶者役員を追加すると料金は上がりますか?

A. 多くの事務所で 追加料金が発生 します(5,000〜2 万円 / 月)。

  • 役員報酬の社保計算が増える
  • 年末調整人数増
  • 給与所得源泉徴収簿の追加 契約時に「家族役員追加時の料金」を確認しておく。

Q3. 税務調査時の立会い料金は?

A. 顧問契約に含まれる事務所別料金(日当 5〜10 万円)の事務所 に分かれます。 税務調査は通常 2〜3 日かかるため、別料金だと 15〜30 万円 の追加負担。 含む事務所を選ぶか、別料金事務所なら万一に備えて予算化しておく。

Q4. 記帳代行を頼むといくら上がりますか?

A. 月 1〜1.5 万円程度の追加 が一般的。 取引数(月 30 件 / 50 件 / 100 件など)で段階的に上がる事務所が多い。 クラウド会計(freee / MF)に自分で入力できるなら、記帳代行は外して節約推奨。

Q5. 決算月の変更は税理士料金に影響しますか?

A. 基本的に影響しません(事業年度変更は税理士業務外)。 ただし変更直後の事業年度は通常より短くなり、その期の決算料が 割引 になる事務所もあります。

Q6. インボイス登録サポートは含まれますか?

A. 多くの事務所で 初回サポートは別料金(1〜3 万円)。 登録後の運用(インボイス発行・受領管理)は顧問契約に含まれる場合と別料金の場合があります。

Q7. 税理士料金は経費にできますか?

A. 全額が法人税法上の損金算入 可能(法人税法 第 22 条)。 個人事業主時代も全額必要経費で、節税効果あり。 税率 30% 帯なら、年 50 万円の税理士料金は実質負担 35 万円。

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まとめ

  • マイクロ法人の顧問料は 年 30〜50 万円 が中央値(地域差・業種差あり)
  • 「月額のみ」表示でも 決算料 / 給与計算 / 消費税申告 は別料金になりやすい
  • 月次面談 → チャット中心 / 記帳代行外し / 決算スポット切替 + 相見積もり で大きく下がる
  • 「契約しない」は可能だが税務調査時のリスクと天秤、最低でもチャット相談併用推奨
  • 失敗例 4 つ(月額のみ判断 / 範囲外請求 / 解約難航 / 自力リスク)は予防可能

参考資料